コエンザイムQ10と疲れを感じやすくなった時

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疲れを感じる原因とコエンザイムQ10の関係

日本で働く人の60%が疲労を感じているとされています。睡眠などで一時的に疲れはとれても、年齢が上がるにつれ次第に溜まっていく一方です。この疲れは、体内に乳酸が溜まることが原因で起きると考えられていました。ところが、近年では乳酸は疲労物質ではなく、疲労を回復させるために働く疲労防衛物質であると考えられています。

疲労を起こさせる原因の一つに、基礎代謝能力の低下があります。基礎代謝は生命を維持するために必要なエネルギーで、寝ている状態でも消費されています。基礎代謝能力が落ちると疲れが溜まりやすくなるだけではなく、身体や内臓に脂肪がつきやすくなってしまうのです。

疲れを効果的にとるには、この基礎代謝を上げることが肝心といえるでしょう。そのためには、身体を動かすエネルギーを作り出す必要があります。そのとき重要な役割を果たすのが、コエンザイムQ10なのです。

疲労回復にコエンザイムQ10

コエンザイムQ10は、肌の状態を若々しく保つなどの美容効果が広く知られていますが、疲労回復にも大きな効果が期待できます。その理由はコエンザイムQ10が持つエネルギーの変換能力にあります。

私たちが日々活動するために、体内ではエネルギーを生産する仕組みであるTCAサイクルが働いています。食事から摂取した糖質、脂質、たんぱく質は、栄養素として細胞内のミトコンドリアに取り込まれます。身体全ての細胞内に存在しているミトコンドリアは生産工場のような器官で、栄養素を化学反応でエネルギーに変換してくれます。

疲れをとるためには、TCAサイクルが強力に機能している必要があります。それを手助けしてくれるのが、補酵素であるコエンザイムQ10です。コエンザイムQ10は全ての細胞内のミトコンドリアに存在していて、栄養素が化学反応を起こす推進力でもあります。そしてTCAサイクルを活発にし、エネルギーを生産していくことで、基礎代謝の向上に繋げてくれます。
反対に、体内のコエンザイムQ10が減少してしまうと、エネルギーの生産量が低下して疲れがとれなくなってしまうのです。

大阪市立大学の研究グループによって、コエンザイムQ10は一過性の疲労だけではなく、原因不明の疲労や慢性疲労症候群にも効果があることが確認されています。慢性疲労症候群とは、全身の倦怠感や頭痛、脱力感、抑うつの症状などが突然あらわれる病気で、その原因は不明とされています。医療機関ではコエンザイムQ10を投与して治療を行う場合がありますが、今回の研究でコエンザイムQ10サプリメントでも効果があることが実証されたのです。

この結果から、慢性疲労症候群にはコエンザイムQ10が大きく関わっていることが明らかになりました。コエンザイムQ10は年齢とともに減少していき、疲れがとれにくくなっていきます。コエンザイムQ10サプリメントを補うことは、最大の疲労回復対策といえるでしょう。

運動の疲れにもコエンザイムQ10

コエンザイムQ10の疲労回復効果は、運動による疲れにも効果的です。運動やスポーツで体を動かすには多くのエネルギーを必要とします。身体にエネルギーがあるからこそ活き活きと運動を楽しめるのですが、激しい運動をすればエネルギーはどんどん消費されていきます。するとスタミナが切れた状態になり、運動を効果的に続けられません。

コエンザイムQ10は日々体内で作られエネルギーを生み出していますが、激しい運動をして消費されるエネルギー量に生産量が追い付かなくことがあります。そうなってしまうと身体は疲れを感じてきます。このとき体内にコエンザイムQ10が充分にあれば、激しい運動にも耐えられる大きなエネルギーを生み出してくれるのです。

また、運動をしているとき、体内では活性酸素が発生しています。活性酸素は体内の細菌などを除去する働きがありますが、大量に発生すると細胞を錆びさせ疲労を生じさせてしまいます。コエンザイムQ10はこの活性酸素も取り除いてくれる働きもあります。

運動をして体内に増え過ぎてしまった活性酸素は、コエンザイムQ10の持つ抗酸化作用によって除去されます。不要な量の活性酸素が取り除かれることで、激しい運動にも耐えられる、疲れにくい身体になっていくのです。

適度な運動は新陳代謝を高め、抗酸化酵素の分泌を促して疲労を回復させるといわれています。ですが、知らず知らずのうちに負荷が上がり、過度な運動になってしまうと活性酸素を増やしてしまいます。そして細胞を傷つけ疲れる原因になってしまうのです。

コエンザイムQ10は疲労回復に効果的な抗酸化物質で、運動によって生じた活性酸素を除去してくれす。 年齢による基礎代謝の低下や運動以外にも、ストレスや生活習慣などでも減少して疲れを生んでしまいます。疲れを感じたらサプリメントで継続的に補い、安定して疲れにくい身体にしていきましょう。

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