コエンザイムQ10は体内で吸収されにくい?

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コエンザイムQ10の吸収されにくさと脂溶性の関係

コエンザイムQ10は吸収性があまり良くないとされています。その理由は水に溶けにくい脂溶性の特性にあります。そのため実際にサプリメントで摂取しても、10%程度しか体内に吸収できません。吸収率を高めるためにコエンザイムQ10サプリメントは様々な工夫を施していますが、やはりこの脂溶性の特性がネックになってしまいます。

ところが、脂溶性というと「油に溶けやすい」ということです。実はこの性質をうまく利用したサプリメントも商品化されています。そこで、この脂溶性の特性を利用した吸収率を高める方法にはどんなものがあるのか、みていきましょう。

コエンザイムQ10の吸収率を高める摂取するタイミングとは?

コエンザイムQ10には美容や健康に高い効果があり、年齢を問わす摂取していきたいものです。体内への吸収率が比較的低いコエンザイムQ10ですが、摂取するタイミングによっては吸収率を高めることができます。最も吸収されやすいタイミングというのが、食後です。

コエンザイムQ10は脂溶性ですので、食後で体内に油分が残っている状態だと溶け出しやすくなります。食後は胆汁が分泌され、吸収率が高くなります。この胆汁は脂肪分を分解して吸収する働きがあるので、食後のタイミングがコエンザイムQ10の吸収率の低さを最大減にカバーできるのです。

また、コエンザイムQ10は1度に1日分の必要量を摂取する必要はありません。1日の摂取目安量の範囲内であれば1日2~3回に分けて摂取するのも良いでしょう。厚生労働省が定めるコエンザイムQ10の1日に安全に摂取できる量は300㎎です。ちなみに、コエンザイムQ10サプリメントを販売している各メーカーごとに独自の推奨量を定めています。商品ごとに配合量が違いますので、商品に記載されている推奨量を守るのが原則です。

小腸から吸収されたコエンザイムQ10はリンパ管へ運ばれます。その後血中濃度が上昇するまで、個人差はありますが4~6時間程かかります。その後はピークを過ぎると下降していき体外へ排出されてしまうので、より吸収率と効果を高めるには分けて摂取 すると良いでしょう。

吸収性が高いのは酸化型?還元型?

コエンザイムQ10にはいくつかの型があり、どの型を摂取するかによっても吸収率に違いが出てきます。その型の種類は3つあるのですが、ここではまず「還元型」と「酸化型」を見ていきましょう。

コエンザイムQ10は誰の体内にでも存在しています。そしてエネルギーを生み出したり抗酸化作用を発揮したりするのですが、これらの働きをするのは「還元型」です。もう一方の「酸化型」は、そのままでは能力を生み出せません。体内に取り込んで還元型に変換されて、ようやく能力を発揮できるようになります。

コエンザイムQ10サプリメントは酸化型も多く商品化されています。ただ、酸化型は一度還元型へ変換する手間が必要です。それに比べ,体内にもともとある還元型のほうが酸化型より吸収率は高いといえます。

コエンザイムQ10の吸収率を高めた「包接体」

コエンザイムQ10の弱点である吸収性の悪さを解消したのが、包接体です。包接体とは、オリゴ糖の一種であるシクロデキストリンという物質で分子を取り込んだ状態をいいます。

シクロデキストリンは中身が空洞のカップ状の物質で、シクロデキストリンの中にコエンザイムQ10を取り込んだものが「包接体コエンザイムQ10」です。シクロデキストリンは、0.5~0.6nmほどの非常に細かい粒子です。
注目したいのはその性質で、外側は水に溶けやすく内側は脂に溶けやすいという特徴があります。この水と脂の両方に溶け込める得意な性質が、脂溶性であるコエンザイムQ10の弱点を克服するポイントなのです。

包接体は内側が油に溶けやすい性質なので、脂溶性のコエンザイムQ10をうまく包み込むことができます。そして外側は水に溶けやすい性質なので、体内の水分に溶け込みながらコエンザイムQ10は腸まで運ばれていきます。このように包接体は、脂溶性のコエンザイムQ10の特性をうまく利用して確実に腸まで運び、吸収率を高めてくれるのです。

コエンザイムQ10は美容にも健康にも高い効果があります。その効果を最大減に発揮するには吸収率を高めることが重要です。コエンザイムQ10の吸収率を高め継続して服用することで、より高い効果の実感に繋がります。

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